今回はXiaomi Smart band 10を、生活に”溶け込ませた”のでそんな話をしていきたいと思う。なぜ、タイトルに”運動の起爆剤としてあり”なのかを説明していく。
購入経緯 筋肉貯金がゼロに。

前職は”とても”身体を動かす仕事内容で、嫌でも筋肉が付いて行った。そこから転職してあまり動かなくなって早4年。平日休日共に一切運動しない習慣が、当たり前になってしまった。
ポッコリ下腹部に辟易
成人男性としてはまだ初期症状とは思えるが(そう思いたい)ポッコリ下腹部が気になるようになった。メタボリックシンドロームの序章であある事は明白。これはまずいという事で運動をするきっかけを探す事にした。


自分は趣味でも仕事でも、物買う所から話が始まるタイプだ。今回も、例に漏れず運動のきっかけに活動量計かスマートウォッチ等を検討することにした。次は過去に一度あるスマートウォッチを買った経験も踏まえて、製品検討の話をしていきたいと思う。
テーマは基礎代謝の向上、要するに燃費を悪くして動かなくても痩せる。
食べるのが好きだ。食べないダイエットは私には無理。そうなるともう動くしかない。動いて痩せないのは事前知識としてあるので、普段から動いて動かなくても痩せる基礎代謝量を向上させられる習慣を身に着けていく。

購入計画 何買う?
スマートウォッチと聞いてなんとなくApple watchやGarmin辺りを思い浮かべた方が多いと思う。実際に自分も2019年辺りに一度スマートウォッチデビューをしている。
apple watchは高機能すぎ高価格すぎ
実は当時iPhone8を使っていた事もあって、Apple Watch Series 5を発売してすぐに手に入れた記憶がある。

当時は、平日も休日も運動していた。健康すぎて、逆にスマートウォッチの計測が活用出来なかったのだ。そんなことから1年ほどで先輩に格安で譲った過去がある。

発売当時はアプリケーションの数もまだ多くなく、自分の環境下では活きる機会が無かったが、今はSeries 10となって様々な進化をしているらしい。
しかしながら、今は機能のシンプルさと限られた時間の中で運動をした記録だけをしたいという構想があり、高機能すぎるApple Watchは候補から外れる事となった。あと高い。

更に、使っているスマートフォンは今はAppleのiPhone 14だが、戻るスワイプ動作が右から出来ないのがストレス過ぎて買い換えたい所。android端末ではApple Watchは使う事が出来ないので、買ってしまうとエコシステムへの入信が固く約束されてしまう。
そんな事から、Appleのエコシステムに縛られる事と機能の使わない事、値段の高さから検討からは外れる事になった。
SONY wenaは生産終了&サービス終了目前
次に考えたのは、既存の時計のバックル部にスマートウォッチ機能を付けられるSONYのWENAシリーズを検討してみた。

スマートウォッチを買う前に、一抹の物欲で高級腕時計を検討していたことがあった。その時計のバックルにこのWENA3を付けることで、高級腕時計の恰好良さとスマートウォッチの便利さの両立が出来ると考えた。しかも3万円程度と始めやすい。が、どうやら2023年の末には販売が止まっており最近のニュースで2026年3月には全てのサービスが終了してしまうらしい。悲しい。
後継モデルも暫く出ておらず、公式からも何も音沙汰がないことから自分で思いついたアイデアはすでに過去のものとなってしまっていたようだ。
sinn 856欲しい!!!!
Garminその他計測機器メーカーはエコシステムへの束縛が強い
次に考えたのはランニングウォッチ類で有名なメーカーのGarminやSUNTO。特に、Garminは製品展開が多く、かつ計測機器として正確さや製品の機能レベルはベストといっても過言ではないと思う。

私の想定の使い方で考えた機種は、Forerunner 265SとVenu 3S。メーカー小売り希望価格は6万円前後であったが、価格コム参考に実売は5万円強。本格的な機器としては、間違いない選択肢になると思いながら値段に対してApple watchと同様の高さを感じてしまった。
また、Garminの健康に関するデーターは高機能すぎるせいか安易に乗り換えが出来なくなってしまう。自転車用の計測機器を持っているが、1割も使いこなせていないのに次もgarmin買うしかないなんて状態だ。だから検討から外した。気軽さを重視したい。

次に実際に購入したスマートウォッチの話をしていく。
選ばれたのは、Xiaomi Smart band 10(6,280円)
始めるには非常にハードルの低い価格が特徴で、6,280円税込み。楽天市場でポイント等も加味すると6,000円切りで購入する事が出来た。これなら、Apple watchの10分の1の価格でwenaの5分の1の価格でスマートウォッチを手に入れる事が出来た。

スペック
一言に纏めるなら、安いのに本格的で電池の持つ小型軽量なスマートウォッチといったところだ。スペックより、結局は自分の生活に馴染むかどうかが重要。ガジェットオタク的視点ではなく実用でどうなのか感想を次の項で伝えていく。
- 筐体サイズ 46.57×22.54×10.95mm
- 重量 15.95g
- ディスプレイ 1.72インチ有機EL
- 搭載センサー 加速度計・ジャイロスコープ・電子コンパス・光学式心拍計とパルスオキシメーター・環境光センサー
- 防滴等級 5ATM(50mの水深相当に対応)
- 接続 Bluetooth® 5.4
- 電池容量 Li-Po 233mAh
- 充電時間 1時間
- 対応OS Android 8.0またはiOS 12.0以降
- 使用アプリMi Fitnessアプリ(apple ヘルスケアと連携可能)
内容物は本体(バンド装着済み)・Type-A 充電ケーブル・説明書
箱の中身は非常にシンプル。開封して、本体とケーブルを取り出して他は即ごみ箱へ捨てた。それ位己の意思は強い。売らない、売れない様にする為に皆も化粧箱は即捨てて欲しい。


開封状態では電源オフ。充電すると電源オンになる制御には驚いた。物理ボタンが無いならではの挙動。
接続はMi fitnessアプリ
スマートフォン側で管理するアプリはMi fitness アプリ
余談程度にband 7までは別の開発会社の設計でZepp life アプリを使うらしいので間違えないように。
装着感 操作感

装着感を感じない
流石本体重量15g。TPU製バンドのバンドも軽いので装着感を感じさせない。付けている事も忘れられるほどに。これなら意識しないのでワークアウトの機能を使わずとも付け続けられそうである。

画面操作は縦スクロールが主
画面操作は基本的に縦スクロールと決定の操作はタップとシンプル。複雑なジェスチャーや操作を小さい画面で要求されないのでストレスが無い。

しかしながら、小さな本体サイズながら選べる機能アプリが滅茶苦茶多い。使うかわからないアプリに関しては全てその他の項目に放り込んだ。
ウォッチフェイスにウィジェット配置が可能
smart band 10はウォッチフェイスが好きなものを選べる。私は愛しのポルシェを写真を入れられるウォッチフェイスで実装した。これでいつでも愛車を眺められる(常時点灯はオフ)
横スクロールで最大5つまで便利なウィジェットを配置できる。5つはスクロールが面倒なのでよく使う上位3つのワークアウトが選択できるウィジェット、音楽再生の操作ウィジェットの二つのみ配置した。

3種モードがあり、各種アクセサリーを別途用意して検証
smart band 10にはバンドモードの他に、ぺブルモードという詳細なランニングフォームを確認できる装着モードと活動量計として最低限機能となるペンダントモードの用意がある。自分は心拍数を計測する目的で購入しているので、他の2つの機能に関しては簡単にレビューする。その為だけにアクセサリーを用意した。

一番使うバンドモード
自分が求めているのは、活動量計として。心拍センサーを主に使用して運動に対してちゃんと負荷が掛けられているのかどうかが知る事が出来ればいい程度の非常に単純な要望だ。
活動量計として
活動量計として、どれくらいの運動量があるのか目に見える事が出来る。これが楽しい。想像していたより、平日は歩いていてかつ強度が低い生活を送っているのがわかる。そして、休日はとことん動いていない事がよく分かる。


運動モード(アクティビティ)で心拍の管理
ランニングやウォーキング、サイクリング等の心拍数を見る事で負荷がどれ位掛かっているのかを色のゲージで分かり易く表現しているのが非常に良い。運動に慣れていない人でも、なんとなく今頑張れているのか頑張れていないのかが見易い。


バンドは記録として、確認はスマホで。
人によっては、バンドの表示から内容を確認したいという人も多いと思う。しかし、これはウォッチではなくバンドであり、一応確認できるが先代もでるから画面サイズが大きくなったとはいえ概要とざっくりとしか確認は出来ない。見返したい人や分析したい人はスマホから確認する事をお勧めする。バンドはあくまでも記録の端末として捉える方が多くを求めないで済むし、ストレスにならない。


仕事で使うとバンドが汚れる
事務作業を主とする仕事であれば、バンドが極端に汚れる事はないだろう。しかしながら、私の仕事は管理職と営業職、事務職に整備まで行う慌ただしい仕事スタイルである。整備となると油汚れ等がバンドに付く。黒いバンドにすればよかったと思うがもっと汚れが蓄積するので私は白で気づけばすぐに汚れを落とす様にしている。臭い物に蓋をしたくない。

生理管理は未確認(男だから)
これは申し訳ない、わからん。ある日突然女になる事があれば追記する。
ぺブルモード
ぺブルモードは微妙
次にぺブルモード。これはランニングフォームや、自転車のペダルの回転数(以後ケイデンス)を確認する事が出来る。
- ルート
- 距離・時間・活動kcal・ペース・歩数
- スプリット
- 着地パターン
- ケイデンス 歩/分
- ストライド cm単位
- 設置時間 ms
- 衝撃力
- ケイデンス&ペース比
要するにより高度な記録を求める方が使うモードである。ただし、靴に取り付ける事で、時計や通知、そして心拍数を確認する事が出来ない。実はバンドモードでもそれなりに足の回転数などは確認する事が出来る。よって自分の使い方には合わない機能であった。
ネックレスモード
ネックレスモードは超微妙
これは、購入動機や求めている使い方によって有益なモードともいえるので否定的な意見としては捉えずに”程々生活の使用方法に対して”そぐわなかった一例だと思ってほしい。一言でいうなれば、この機能を使うならばそのバンドを使う意味がない。スマホで賄える。


“心拍数”を計測したい思いがある中で、計測出来ない使用方法は自分とは全く合わない。ネックレスモードは通知も心拍数も、そして時計としても使えない。シンプルな活動量計として歩数計としてのモードである。一応通常モードであるバンドモードのままネックレス仕様で使ってみたが、やはり心拍をうまく集計する事が出来ず、カロリー計算が出来ないので活動量計としてのうまみが少なくなる。
使った機能に対しての所見
地味に高機能なのでそれぞれのモードや機能に対しての所見を使用頻度順に述べていく。紹介するものはほんの一部なので、経過レビューで改めて便利な機能を見つけた暁には記事を追加する。
求めていたものそのもの、統計でざっくり管理


目標のカロリー、歩数、意識的な運動をゲージ表示で見られるのがよい。習慣化されれば見なくなっていくものではあるが、今は自分がどれ位頑張ったのかが分かるのが楽しい。
生活改善に一役買った、睡眠の計測
装着感が非常に良いので、寝る時にもずっと付けている。睡眠時にも購入時にはそもそも意識していない機能であったが意外であった。早めに寝よう、同じ時間に起きようと思えるようになったきっかけになった。あと自分の睡眠タイプが分かるのがちょっと面白い。


自分の場合は消灯時間を00:00、起床時間を08:00とし、寝ている間にディスプレイが表示されないようにスリーブ設定を時間で指定している。電池持ちにも貢献していると思う。
バンド状態でのアラームが優秀
スマート目覚ましという機能がある。これはアラームで設定した時刻を基に10分前から浅い眠りから目覚めるのに最適な時刻をバンド自身が選んでくれる機能。このおかげで、今まで2度寝まっしぐらが当たり前だったのが起きられるようになった。たまに二度寝はする。
音楽再生機能にはバグあり。youtubeの倍速再生時に非対応
普段あまり音楽を聴く習慣が無いので、主にスマホでYouTubeの再生停止用のボタンとして使用している。しかしながら、エンタメとして見るコンテンツ以外は倍速再生をする機会があり、倍速再生すると動画送りと戻る操作は効いても、再生停止ボタンが反応しない。非常に使い勝手が悪い瞬間である。
Mi fitnessアプリよりヘルスケアで全部の管理を行うのがお勧め。
人によってはXiaomiの体重計や体組成計を一緒に購入検討しているものがいれば注意してほしいことがある。それは使用アプリがばらけてしまう事。体重の項目がMi fitnessアプリにありながら、今出ているXiaomi製の体重計と体組成計はMi fitnessアプリを使用しない作りになっている。
他のMi fitnessはXiaomi smart band 10から得た、運動の情報や心拍数を簡易的に管理が出来るもの。体重計はZepp lifeアプリ、又はMi Homeアプリを使用するので一元管理、参照するにはiOSならヘルスケアアプリ、androidならgoogle fitを使用する事をお勧めする。
使用していない機能の紹介
以下の記載の機能はスマホで見た方が早い物や分かり易いアプリも多い。だからバンドはあくまでも計測機器としての使い方を貫いている。以下は使うかもしれないが頻繁に使わないのでとりあえず押せる状態にしているもの
- コンパス
- カメラ
- 心拍数
- 血中酸素レベル
- 懐中電灯
- スマホを探す
懐中電灯とスマホを探す機能に関してはウォッチフェイスのウィジェット欄で左にスワイプ動作をすると即時にアクセスできるのでわざわざアプリを使用していない。血中酸素レベルは風邪やコロナになった際にうっきうきで使いたいと思っている。心拍数は別途アプリを用意されているが運動時以外は一ミリも意識しないので多分使わない。コンパスとカメラはバイクに乗った際にツーリング先で多分使いそうと見込んだものになる。
アプリを使用せずスマホで参照しているもの
考え方としてはバンドはあくまでも計測機器でスマホという大画面の参照できるものがあるのにわざわざ電池容量も少ない端末で限定的な情報を見る理由が無いという事。だからアプリやバンドの機能で使用していない物がある。
- 通知→全オフか電話とLINEのみ通知オン
- 統計
- アクティビティ
- カレンダー
- 天気
- タスク
- イベント
- トレーニング状態
- ランニングコース
そもそも自分の環境下で使わないもの
理由が重複するが、計測機器なので便利になろうとしなくていいというのがある。以下の標準アプリは使用していない。スマホでも使わないし、自己管理しろって機能である。生理管理は別女になったら(ry
- 世界時計
- 活力
- 呼吸
- ストレス
- 集中
- 生理管理


運動の起爆剤と私はなった。
タイトル通り、値段の安さと機能の単純さのおかげで形から入りやすい。習慣化できれば今の機能に不足を感じたら乗り換えられるし、習慣化できなくても大きく現金を減らすこともない。だから”失敗できる”。自分もこれから習慣化できるように”程々”にスマートウォッチを活用していきたいと思う。
生活に溶け込ませるのが私の目標
このスマートバンドは買う事で生活が便利になったり効率が上がるわけではない。細かい部分ではLINEの簡易返信機能もないし、NFCやタッチ決済機能もない。しかし、あなたが持っているスマホが十二分に活用できるはずなのにスマートウォッチを買う理由にはなりえないと私は思う。
だからこそ、簡易な機能の心拍計をメインの機能に絞り込んだ。Xiaomi smartband10を購入して能動的に運動を継続し生活に”溶け込ませる”のが所有者の指名であり目標である。