サブタイトル:(シート・値段)高め(思い出)濃いめ(航続距離)多め
お久しぶりです。程々生活のブログ、ゆうめるんだ。XSR125が走行30,000kmを突破し、経過レビューを投稿する。何故、サブタイトルが硬め、濃いめ、多めなのかをメインの話としてお話を進めていく。
本記事はXSR125レビューとして、動画も含めると4本目の記事となる。心情の変化も含めて其方もご参照頂ければ嬉しい。
購入動機は通勤時間の短縮の為
使用動機と経緯をご説明していくが、購入理由は通勤時間の圧縮。今までは電車通勤をしていて、往路で1時間半掛かっていた。復路は電車の連絡次第では2時間程掛かるケースも珍しくなかった。田舎住まいは辛いもの。

「通勤時間を圧縮したい」そんな理由からバイクを購入する流れになった。
元々大型自動二輪の免許を持っており、バイクの選択肢は無限大(予算は80万円)。通勤経路を模索していると、125cc以下でも通行できる有料道路を発見。自動車や普通自動二輪なら500円、125cc以下なら50円という経路を発見できたので125cc以下に車種選びを始めた。

しかし、この有料道路が曲者で60km/hという制限速度がありながらほぼアウトバーン状態ともいえる125ccにしては速すぎる実際の巡航速度の道路であった。125ccでは人気のミニバイクのジャンルだと心許ないと感じ、フルサイズの125ccを探す事になった訳だ。
新車がいいが、古っぽい見た目の丸目単眼が欲しい

まず、自分の中で欲しいバイクを探す時の最も重視するのは見た目。欲しい思える見た目で無ければ、買わない。以前XSR900を乗っていた事もあり、丸目ネイキッドを非常に気に入っていた事から125ccでもそういった見た目で新車で買えないかと探していた。しかし、これが当時だと無いのだった。

ホンダかスズキのみで、理想のバイクが見つけられず
私がバイク探しをしている当時は、まだXSR125を含む3兄弟がヤマハから正式発表がされておらず、国内正規販売では購入出来ない状況だった。選べるフルサイズ原付は2社からのみで、通勤に外車を選ぶ程挑戦的な車種選びをする選択肢は無かった。ホンダのCB125R、スズキのGSX-125SとGSX-125Rの3車種程度、その他はミニバイクや洒落っ気一つない(個人の感想です)スクーターになる。そして単眼丸目ネイキッドが無い。すごく悲しい。
なんかヤマハから出るらしい→出た

以前から海外専売モデルであった、XSR125・MT125・YZF-R125それぞれの発表が噂されていた。最近になって国内のイベントで参考出品の機会が増えていた。また国内での取材記事も多数見受けられる事から、2023年年末くらいに出るんじゃないかと自分の中でもひそかに備えていたのである。
そしたら出た。そして買った。そんなわけである。前述したとおり、ちょっと古っぽい見た目で最新の手の掛からなさを求めていたので100%合致した車種選びとなった訳だ。
次に簡単なスペックを知ってもらってから、経過レビューをようやくお伝えしていく。
XSR125 簡単なスペック
魅力的な特徴は下記
- 意匠が凝らされたXSRシリーズのネオレトロな外観
- パワフル、欧州免許制度最大馬力(11kW/15ps)
- 息継ぎ感のないVVA採用エンジン
- 楽々A&Sクラッチ
- 高身長でもゆったりフルサイズ相当サイズのバイク(よく分かってない)
- ライダーへのおもてなし円形メーター
- 大きいけど軽い(137kg)
簡単なスペックは下記へ
- 排気量:124cc
- 車両重量:137kg
- シート高:810mm
- タンク容量:10L(レギュラー)
- 最高出力:11kw/15ps
- 最大トルク:12N
- 値段506,000円(税込)
その他詳細はメーカーHPからご覧下さい。
経過レビュー本編 シート・値段が高め
まずは”高め”の解説をしていく。内容はシート高と値段が高めな事。
シート高が高め

シート高は30,000km経過しても、今なお高く感じる。これは単純にシート高があるだけではない。シートそのものが横に広がった形状になっており、強制的に足が広がる様な状態で足が着地する。そうなるとどうしても足が地面へ最短距離を伸ばせないので足付きが悪くなるという事。SSバイク等の純粋なシート高が高い車体より、足付きが悪いのはこれが理由である。

しかし、2025年モデルから、XSR125 LOWなるアクセサリーを納車時に最初に組み込まれた車体のパッケージ販売がある。XSR125に乗りたいが、足付きが不安な方はこのLOWを選ぶことをお勧めする。次に値段の話につなげていく。

値段が高め(税込506,000円)
値段が高めである話。税込みで506,000円、税抜きで460,000円。125ccのカテゴリでバイクの中ではトップクラスの価格帯である。フルサイズ原付としては発売当初は国内最高額だったのではないだろうか。2024年の中頃にマイナーチェンジが入ったホンダCB125Rのおかげでちょっと安く見えるようにはなった。
見方を変えて新車で”初めてのバイク”、”安価に遊べるスポーツバイク”として選ぶのであれば、安い。対して”通勤の足として”、”125ccのバイクを探す”と高い。
私は、XSR125と出会う前は250cc等も含めて予算80万円程度で車種探しをしていた。125ccで50万円という値段ながらも現行で新車でここまでの外観が気に入ったバイクが手に入るのであれば安い(若干麻痺)という考えである。

次に何故濃いめなのかの解説をしていく。
思い出が濃いめ
思い出が濃いめな主な理由としては、距離を乗った事が前提にはある。軽さのお陰で本当に気軽に乗れるので距離がモリモリ伸びる。
兵庫→九州自走旅もエンジョイ

3連休を作り、125ccならではの強制下道ツーリングを決行。
台風が来てたらしいのだが、ギリギリを攻めるのがいつも好きな程々生活。阿蘇山の頂で台風が迫りくるのを見送りすぐにフェリーに乗って帰った思い出が濃い。

四国&小豆島うどん旅もエンジョイ

前日深夜発→当日→翌日深夜帰宅という1日しか時間は使っていないのに、3日位旅行した気分になれる旅をしたXSR125。複数店舗を巡る旅にもちまちま動けるこの気軽さ。

鳥取の温泉旅もエンジョイ

ただただ裸で丸見えの開放感を求めて、日帰り温泉旅を行ったのもXSR125。


思い出が濃いめ
今紹介した旅の殆どが1日~2日程度の旅程で実行できた凄さ。この気軽さを最大限引き出してくれるXSR125は本当に優秀である。だから思い出が濃いめ。次に航続距離が多めの話に繋げる。
航続距離が多め
航続距離が多めな理由は燃費の良さとタンク容量。実燃費としては自分の環境だと冬は50km/L、夏は55km/L程度で運用している状態。

XSR125のタンク容量は、125ccのバイクとしては潤沢な10Lタンクを備えている。つまり単純計算で1給油で500km以上。ミニバイクだとこうはいかない。また、燃費とタンク容量のお陰で通勤の給油の手間が掛からないという面で非常に評価できる。
【非推奨】燃料警告灯点灯後100kmは走れそう
体験談になるが、XSR125で燃料が少ない中ツーリングをした事がある。夜中にツーリングをすると田舎のガソリンスタンドは殆ど空いておらず、燃料警告灯が点灯してしまった。そこから、ガソリンスタンド探しの為に100km位走ってしまったが、ガス欠はする事無くガソリンスタンドに辿り着くことが出来た。

推奨は一切しないが、最後のセグメントの燃料計が点滅するとガソリン残量は約2Lと教えてくれるのでそこから約100km程度走れるようだ。知識と知って頂きつつ、バイクを壊してしまう可能性があるので、早めに給油する様に皆さんにはお伝えしておく。
次に10,000km経過レビュー時と比較して30,000km走行後の不満点をお伝えしていく。
30,000km走行してなおの不満点
今までのレビューに対して不満点がどう改善されたか、また引き続き不満があるのかを伝える。
購入後の不満点
- メーターの視認性悪し
- 乗り心地の硬さ
- ミラーの安っぽさ&振動
- 足つきの悪さ
- 5速6速の坂道性能
これは買ってすぐの比較するバイクもなかったころの純粋なXSR125に対して気になったことだ。メーターの視認性は30,000km経過しても変えようがないので、気にしない事にした。
それ以外は慣れ、そして使い方を学び改善を行った。次に10,000km経過後の不満への変化を見ていってほしい。
10,000km経過後の不満点
- メーターの視認性悪し
- 乗り心地の硬さ
- ミラーの安っぽさ
1万キロを走行すると流石に、人間の慣れもあるのかと思う。しかしながら、引き続きメーターの視認性と乗り心地の硬さは不満に感じた。乗り心地の硬さは、素人なので説明が難しいがジムカーナ遊びをやっているおじさんに言わせると減衰が効いてないらしい。わからん。ただ、スクーターを乗る機会があり、その経験があった後は乗り心地の硬さは気にならなくなった。比較対象が無かったから気になっていたと自分に言い聞かせる結果となった。次に直近の30,000km経過後の不満点を伝える。
30,000km経過後の不満点
- メーターの視認性悪し
- 純正ハンドルの形状のおかしさ
30,000kmも走ると、乗り心地も慣れた。しかしながら、メーターの視認性はとにかく気になる。そして、他のバイクを乗る機会が増えるとハンドルの形状に非常に不満を感じるようになっていった。
幅が広いのに遠く、絞りもおかしいハンドル形状。そして交換

純正ハンドルは、広く遠く絞りがあんまりなく明らかに日本人に向けた形状ではないのが確か。他のバイクで現行モデルであるSUZUKI KATANAを乗る機会があった。その時に初めて、自分のバイクのハンドルの異常さに気づいた。
そこから少し探してkijima製のトラッカースタイルのハンドルへ変更する事で、自分好みへと仕上げることが出来た。自分でハンドル交換はおすすめしない。新品なのに傷だらけにしてしまった悲しみはここで供養しよう。
故障との出会い。そして、過走行によるメンテ時代の到来
30,000km走行し主にメンテナンス・交換した内容は下記へ
- 14,000km 前ブレーキパット交換
- 15,000km チェーン一式交換
- 17,000km タイヤ前後交換
- 25,000km 後ブレーキパッド交換
- 30,000km スパークプラグ交換
- 31,000km タイヤ前後交換
その他に初回点検や半年に1回は欠かさず販売店で点検してもらっている。そして、オイル交換は3,000km毎に。フィルター交換は6,000km毎に交換している。最近はハンドルの動きがスムーズでなくなったので、ステムベアリングの交換を予定している。併せてチェーン周りの交換もパーツ待ちである。
不具合は1度だけ。燃料ポンプの腐食による不動

自分の使用方法だと、125ccには荷が重い長距離をメインとするが全然壊れない。と言いたかったが、1度だけ故障した。
ある日突然、キーシリンダーをONにしたときに燃料ポンプが動く音が聞こえるはずが全く聞こえずエンジン始動が出来なくなった。保証修理の範囲で費用の負担は無かったが、やはり一度バイクが失うとすごく寂しい思いをした。

代車のスクーターが快適すぎてちょっと浮気しそうになった事を最後に纏めに入ろうと思う。
みんなに推せる。値段は慣れて。
XSR125はみんなに推せる。ただし値段を除いて。最近ではホンダの最強のバイクことカブでも50万円に近い価格帯になってきているので、XSR125は適正価格、安い位と是非思ってほしい。
マニュアルバイクを通勤バイクとして使うという少し変わった使い方をしているが、メーカーとしては遊びにも道具にも使い易い排気量帯で出しているというのだから少なからず想定していると思う。
実際にここまでヘビーユースして、自分は通勤バイクとしても間違った買い物をしたと思えない。だから皆さんには是非ともXSR125の世界に飛び込んできてほしい。切実にそう思う。

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