【Renault LIGHT8 ビワイチチャレンジレビュー】力ある者、スポーク折る也

自転車

こんにちは、程々生活ことゆうめるんです。本日の記事は小径車。Renault LIGHT 8のお話をします。動画投稿を過去にした際の備忘録として記事に残します。

過去動画ですが、動画投稿してます。哀愁漂う動画とウイスキー片手にいかがでしょうか(笑)

【結論】近距離限定。それ以上は力次第。

結論から申し上げますと、平坦メインの近距離移動にお勧めできますが、坂や筋力のある方が力を使う漕ぎ方ですぐ壊せます。実際、私が琵琶湖一周をするビワイチで20km/h巡行を行うと、後輪スポークを折りまくるという結果になりました。決して製品が悪いわけではありません。折り畳み自転車というものは前提にそういう物だという事を知っていただいてかつ、車体側や乗り手側での改善点などをお伝え出来たらと思います。

Renault LIGHT 8 スペック

メーカー名称GIC(ジック) Renault(ルノー)
モデル名称LIGHT8 (ライトエイト)
重量約8.3kg(ペダル・スタンドを除く)
フレーム素材アルミニウム
ギア比46T x 11T
変速段数なし (シングルスピード)
希望小売価格(内税込み表記44,100円(48,510円)
カラー展開6色
ルノーオレンジスノーホワイト
ラグーンブルーマットオリーブ
バケーションレッド(新色)バケーションブルー(新色)

一言で表すのであれば、”小径折り畳み自転車の中では比較的安くて軽くてお手軽仕様”な一台ですね。パクリではないですが本家分家的な言い方をすると、DAHON K3が本家。これは分家です。本家は変速機が付いている差もありますが、税込み希望小売価格で105,600円です。10万円超えちゃってるんDAZE☆(ルノーでも3段変速モデルがありますが同じく希望小売価格10万円超えです)変速機を求めない方はこのRenault LIGHT8がお勧めです。

特に推せるポイント、スポーツカーに収まる収納性能

素晴らしい。私の所有している車はスポーツカーなので積載性能が非常に低いのですが、そんな余裕のない収納スペースでも収まってくれるのがLIGHT8です。純正のシートポストだと長さがどうしても足りないので保証対象外になる事を理解して社外製のロングシートポストに変えました。それでも余裕で入ります。良き。

お陰様で、温泉巡りが趣味なのですがレンタサイクルが用意されていない温泉街でもスイスイと高速に効率的に巡る事が出来ます。更には、宿泊時の盗難の心配も車の中にさえ入れておけば何も怖くない。良き。

下呂温泉(現在は足湯専用。昔は橋の上から丸見えの混浴温泉だったそうで。)

ビワイチに挑戦(残念ながら未達成)何故なら…

走行性能の確認も兼ねて、当時のゆうめるんは富士ヒルにブロンズでゴールして間もない頃だったのでめっちゃ元気でした。仕事を終えたそのままの足で輪行し、ビワイチに挑戦することにしました。

10キロ経過、体もバイクも超元気

当時は7月の末のド深夜だったので、半袖であれば少し肌寒い位の気温での走行でした。身体も一定周期の運動に慣れてきたタイミングで非常に身体もバイクも快適に走行出来ていました。良き。クランク長がロードバイクと比べるとショートクランク(多分165mm)とシート高だけ身体に合わせたものになるので、疲れと速さの釣り合いが取れる巡航速度は約20km/h前後でした。

30km経過、全然元気快調快調

守山周辺から出発をして彦根市手前まで来た所で30kmを達成。ここまでも特に身体も元気で、車体の不具合なくひたすら漕ぎ続けました。北湖を一周するルートで160kmの計画で、もう5分の1は達成した事になります。が、ここから雲行きは怪しくなるのでした。

60キロ経過折れるスポーク。共に折れる心。

身体もバイクも順風満帆と言いたかったのですが、身体は流石に労働後そのままのライドでした。つまり、眠いのです。そしてバイクも足から出力したパワーがロスしているような感覚に陥り、眠気が理由なのかなと暫く走ってみたのですがどうにも違和感が拭えません。そして降りて確認してみると。。。

折れとるやろGAY!

折れてます、折れてるんです。本来はここで直ちに使用を中止するべきだったのですが、ここは道路のど真ん中で琵琶湖のほぼ北側手前でした。せめてタクシーが呼べるランドマーク的なものが欲しいという事で道の駅的な所へ無理やり乗る事にしました。

あかーん

道の駅まで数キロ手前で2本、3本と折れ流石に真っ直ぐ走らなくなってしまったので押して歩くことに。良い子はマネしないでね!フレーム歪んだり、ハブが死んじゃうよ!

そうして私のRenault LIGHT8 ビワイチチャレンジは道場半分以下でDNFとなってしまうのでした。

夜中3時半、タクシー会社一切なし。

道の駅的な場所で落胆しつつ、補給食等を片手に近隣のタクシー会社をネットで探した所。。。

全ての会社が営業時間外☆

そらそうです。田舎で夜中に呼ばれるタクシーの配車依頼なんてある訳がないのです。もうそれは妖怪か幽霊しか乗ってきません。そういう訳で、自分に頼れる移動手段は脚のみとなってしまった訳です。

始発まで3時間弱歩き続けて米原駅へ。

手押しで米原駅まで3時間歩き続けて素晴らしい朝焼けを拝み始発に搭乗して自宅へ帰る事となったゆうめるんでした。

小径車の短いスポークの”素材”が原因?

帰宅後に、自転車全てをバラシて他に傷んでいるところはないか調べてみました。スポーク以外は車体にダメージはなく、回転負荷が高いであろうハブも特に傷みなく安心しました。それなりに強度は高かったはずですが、回転部品の耐久性はいいですね。

車輪も前後共に全部バラシてスポークの折れた原因究明をしてみました。そこで一つの考察に辿り着きました。スポークの素材がステンレスであることが原因ではないかという事です。金属特性上の粘りが無い事による高強度に対する耐久性の弱点があるのではないかと感じました。今回折れたスポークは全てネック部分で、逆に折れていないスポークはベント部に一切の変形が無いのです。軽くハブのホールに嚙み痕が付いている位です。

賢い方ならもっとしっかりとした説明が出来るかと思うのですが、金属的な粘り面で強度の差があるという事ですね。耐えられない力が掛かった時、スチールスポークはぐにゃっと曲がる。ステンレススポークはポキッと折れる。そんな違いがあります。言語化が下手なのは許して。また、小径車の車輪のスポーツ本数も少ないです。折れだすとバランスが崩れて他のスポークにも一気に負荷が掛かり連鎖反応的に折れてしまうのではないでしょうか。

私はこの金属の特性を考えて、後ろのスポークのみ13番のスチールスポークを同じ長さで馴染みの自転車屋さんに作成していただく事になりました。車輪組した後はダンシングしても30km以上の距離走っても特に破断する事が無くなったので、耐久性という部分では性能向上したのではないでしょうか。

スチールスポークは”錆び易い”。ここを理解しておかなければなりません。

恐らく、純正のスポークがステンレス素材を採用している理由は単純で”錆び難い”から。自転車マニアであれば意匠の部分より性能的合理性に納得する人が多いと思うのですが、この価格帯で選ぶほとんどの方は気にしない要素かと思います。錆びてクレームになる方が企業として痛手なのではないでしょうか。そういった側面からステンレススポークを採用した背景を考えると納得できますね。

小径車を購入する際は用途を見定めよう。これは前提条件

今回は極端な例で14インチでかつ、高強度なライドをしたことによっての故障事例を含めたレビューでしたが普通の使い方をすれば滅多に起こる事はないと思います。ただ、似た条件を挙げるとするならば小径車を高頻度の通勤で使い、距離もそれなりに走る方。更に屋外保管の方は注意が必要かもしれません。金属が傷みやすい満漢全席のような使用方法になってしまうので、小径車に比べてシティサイクルやクロスバイクの方が修理にお金も掛からないのでお勧めできると言えますね。

近距離限定。それ以上は力次第。私は往復2kmの駅までの通勤に使用して、ゆったり漕いで2年程愛用しています。

少々ネガティブな記事となりましたが、皆さんが最適な自転車を購入できるお手伝いができればなと思い記事を作成させていただきました。参考になって、ご自身の用途にルノーライト8が合いそうであれば是非購入してみてください!!それでは!

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